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題詠
「題詠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
題詠の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ついて思い出すは李卓吾の『開巻一笑』続二に、陳全遊は金陵の妓なり、詞章に高く多く
題詠あり云々、一日隣奴何瓊仙なる者と同飲す、たまたま雄雌鶏相交わるを見、仙請うて....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ふさか》の関の戸|埋《うず》む夜半《よは》の白雪《しらゆき》」などは関路雪という
題詠の歌では有ろうか知らぬが、何様《どう》して中々素人では無い。「四十年前少壮時....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
檜原に※頭折りけむ 〔巻七・一一一八〕 柿本人麿歌集 詠葉とことわっていても、
題詠でなく、広義の恋愛歌として、象徴的に歌ったものであろう。人麿の歌に、「古にあ....
「女侠伝」より 著者:岡本綺堂
もなっているくらいだ。その墓は西湖における名所のひとつになっていて、古来の詩人の
題詠も頗る多い。その蘇小小の霊が墓のなかから抜け出して、李をここへ誘ってきたとい....
「曙覧の歌」より 著者:正岡子規
び『曙覧集』とす。この二集の他に秀でたる所以《ゆえん》なり。けだし四季の歌は多く
題詠にして雑の歌は多く実際より出《い》づ。『古今集』以後の歌集に四季の歌多きは題....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
を附けられたと聞きました。石上は「ふる」の枕詞です。 小出氏の墨蹟は、常磐会の
題詠を見て下すったので、次の如くです。 春雨 春雨は降るとも見えず薄月の ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
勿論今からそれを厳密に区別だてることは、むつかしいことではあるが、詞書によって、
題詠でないらしい歌、つまり題を与えられて、それによって作文の稽古のように無理にま....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
息の必要は無くなり、恋歌はけしからぬ不行儀のものになったのだが、なお一方には是を
題詠として、単に文辞の綾ばかりで空々しいことをいう風が、いつまでも流行していたの....