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顔が揃う
「顔が揃う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顔が揃うの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
淳庵が見えた。小半刻ばかり経つ頃に、春泰と良円とが、連れ立ってやってきた。六人の
顔が揃うと、打ち連れ立って骨ヶ原に向った。 春の早朝の微風に顔を吹かせながら、....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
すると、よその土地の主も五六人相前後してアタフタととびこんできて、蒼ざめた常連の
顔が揃う。カミナリがやむと、にわかに気焔をあげるようなことはなく、なんとなく散会....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
らない。ところが一同が目をさましてみると、新十郎はチャンと戻っていた。 一同の
顔が揃うと、新十郎はうしろに隠した両手の品々をそッととりだして一同に示した。右手....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
濯ぐが如き者であったというのであるから、浴びるほど飲んでいたのであろう。 一同
顔が揃うと宴席に勅令が降った。大杯の内側に墨で線を描き、増さず減ぜず深浅平均。こ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
「駒は、どうした」 「駒は彼方だが」 「たれか、それも曳いて来い」 やがて、
顔が揃うと、年かさの一人が、やおら御堂格子の前へすすみ出た。そして、鎌倉者には見....