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顔に書いてある
「顔に書いてある〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顔に書いてあるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
たお伴をしたのでござります」 「なぞと言うて、嘘を申せ。嘘を申せ。ちゃんと二人の
顔に書いてあるぞ。菊がねだったのやら、そちが拗ねたのやら知らぬが、別れともない、....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
そう言ったのかい」 「いいえ。兄さんのお友達の人。でも、公然たる事実よ。兄さんの
顔に書いてあるわ」 「知らなかったな。そんなことが、あるのかなア」 「若い者ッて....
「光は影を」より 著者:岸田国士
「あら、どうして? そんなこと、誰か言いました?」 「誰から聞かなくつても、君の
顔に書いてある。だんだん、新進女流作家みたいな恰好になつて来たよ」 「いやだわ、....
「おせん」より 著者:邦枝完二
屓でげしょう」 「決して左様な訳では。……」 「お隠しなさいますな。それ、そのお
顔に書いてある」 見物の一人が、近くにいる隠居の顔を指した時だった、誰かが突然....
「妻」より 著者:神西清
馬車の鈴音を立てて池の堤を通って行ったとか、そういった話をする。そのとき私は妻の
顔に書いてある字を読む――『私は貞女よ、あなたの大切にしてらっしゃる立派なお名前....