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顔ぶれ
「顔ぶれ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顔ぶれの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
。が、殊に以前と変ったのは、御屋形の御客に御出でになる上《うえ》つ方《がた》の御
顔ぶれで、今はいかに時めいている大臣大将でも、一芸一能にすぐれていらっしゃらない....
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
口君、岡君が、こっちの受付をやってくれる。向こうは、和辻さん、赤木君、久米という
顔ぶれである。そのほか、朝日新聞社の人が、一人ずつ両方へ手伝いに来てくれた。
....
「金属人間」より 著者:海野十三
るようにして、戸口から外へでた。 さて、その翌日のことだったが、きのうとおなじ
顔ぶれの長戸検事一行が、針目博士邸《はりめはくしてい》へ向かった。もちろんその中....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
ぬふりをしておくことが大切だ」 「よくわかりました。ではすぐ艇内をさがす捜索隊の
顔ぶれをきめましょう」 「うん、うまくやってくれ」 その後は、声が急に低くなっ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
れらがずらりと並べられたところは、仲々ものものしかった。 海底調査隊員十一名の
顔ぶれは、隊長ワーナー博士を始め、外《ほか》に、観測者が五名、護衛の士官が二名、....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
た。 宇宙艇の修理は、僅かの日数で、一とおり出来上った。そこでこれに乗組む人の
顔ぶれが問題になった。いろいろ議論はあったが、ついに、少し無理ではあったが、重病....
「東京要塞」より 著者:海野十三
午前六時になった。 「変だなあ、誰も来ないじゃないか」 定刻になっても、昨日の
顔ぶれは誰一人として集って来なかった。肝腎の五郎造親方さえ顔を見せなかった。 「....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
桜も散りはじめた頃である。定刻の午後六時までに小石川の青蛙堂へ着到すると、今夜の
顔ぶれはこの間の怪談会とはよほど変わっていた。例によって夜食の御馳走になって、そ....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
う。それでは従軍記者諸君に違いないが、いったい誰々だろうかと思って、ちょっとその
顔ぶれを見に来たのですよ。」と、S君はまじめな顔に微笑を漂わせながら言った。 「....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
桜も散りはじめた頃である。定刻の午後六時までに小石川の青蛙堂へ着到すると、今夜の
顔ぶれはこの間の怪談会とはよほど変わっていた。例によって夜食の御馳走になって、そ....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
やはり五月の芝居を興行していて、市村座は例の権十郎、家橘、田之助、仲蔵などという
顔ぶれで、一番目は「八犬伝」中幕は田之助が女形で「大晏寺堤」の春藤次郎右衛門をす....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ど同時に開場した千歳座であった。一方が団十郎、左団次、小団次、秀調、源之助という
顔ぶれに対して、千歳座は菊五郎、九蔵、松助、寿美蔵、国太郎、伝五郎という座組で、....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
裳をつけて、踊る舞台は、佐四郎人形を見るようであった。長唄連中は、勿体ないような
顔ぶれである。撥音が冴えて、美しかった。踊りは、もう半ば以上進んでいて、町娘の衣....
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
は、もうすっかり決っている。僕たちは、来年の三月から、同人雑誌を出すのだ。同人の
顔ぶれは、桑田、岡本、杉野、川瀬、それに僕、このほかに僕たちより一年上の井上君、....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
から、芸術家として好もしい影響を受けることができないような気がする。仮に、講師の
顔ぶれも同じ、講義も実習も、その課程においてたいした差はないとしても、なにか大事....