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顔利き
「顔利き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顔利きの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「足迹」より 著者:徳田秋声
ことや、今の親父と折合いの悪いことなどを言い出して零した。お袋の口ではこの界隈で
顔利きの親父が、帳場にでも坐っていてくれなければ、一日もこんな商売がして行かれな....
「黴」より 著者:徳田秋声
月のあいだのいろいろの葛藤、ステーションまで提灯を持って迎いに出ていた多勢の町の
顔利きに取り捲かれて、お銀が乗り込んで行ったという婚礼の一と晩の騒ぎ、そこへのこ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
小藤次の家は、幕を引き廻して、板の間に、金屏風を、軒下の左右には、家の者、町内の
顔利きが、提灯を股にして、ずらりと、居流れていた。
益満は、ぴったりと、屋根の....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
内させましょうと言われたので、自動車で芝居につれて行って下すった。この秘書はまた
顔利きであったのか楽屋へはいって見ましょうと言うので、それをみせてもらうことにな....