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顔合せ
「顔合せ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顔合せの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
とはない筈、あゝ怖《おそろ》しや/\又も狸か狐にだまされた日にゃア、再び伯父様に
顔合せることが出来ないというもの、それにしても訝しい、あの時は此方《こっち》で伊....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
の様に聞きなして、振りかえって見ると、民子は真に考え込んでいる様であったが、僕と
顔合せて極りわるげににわかに側《わき》を向いた。 こうなってくると何をいうても....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
関係からであると評判され、二人の噂は再び近村|界隈の話し草になったので、家じゅう
顔合せて弱ってる。おとよの父は評判のむずかしい人であるから、この頃は朝から苦虫を....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
した男同志――それにいくらか気持のふくみもあるような――初対面を私は名優の舞台の
顔合せを見るように黙って見て居た。 某日。――朝、洗面所で麻川氏に逢う。「僕、....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
う大暑、それやこれやに悩まされて、ひどく弱った。 九日は帝国芸術院会員が初度の
顔合せというので、私も文相からの案内を受けて、一旦は出席の返事を出しておきながら....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
答、五番続き。 もう中日はすぎていたが、団十郎と上方くだりの女形、上村吉三郎の
顔合せが珍しいところへ、出しものの狂言そのものが団十郎自作というところから、人気....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ある。「に」の音で「にこよか」(莞爾)に続けて序詞とした。「我と笑まして」は吾と
顔合せてにこにこして、吾と共ににこにこしての意。一首の意は、わたしと御一しょにこ....
「人間繁栄」より 著者:豊島与志雄
、園遊会みたいなことをやってもいいし、何処かへ出かけていってもいいし、兎に角皆の
顔合せだけを、何とかしてみたいと思うんだがね……。」 八重子は長火鉢の前に、人....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
な商品切手は内務省で許可しない故計画を中止しろ」と、まだ願書も出さず、一流商店の
顔合せもしないうちに圧迫を受けて、ついに計画を中止するの止むなきに至ったのであり....
「魔都」より 著者:久生十蘭
犬居仁平の養子の印東忠介。
以上の四人が、元日※々一体何のためにこんなところで
顔合せをしているかといえば、前回でも申し述べましたように皇帝が持っていられる例の....
「瘤」より 著者:犬田卯
がやって来た。いつも半数集まればいい方だと聞いているにも拘らず、その日ばかりは「
顔合せ」の意味もあるのか(酒肴がつきもの)ぽつぽつとみんながやって来る。会場は役....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
でいよいよマルセーユの『ヘルキュレス』対、片《かた》やコルシカの『ナポレオン』の
顔合せだ。なにしろ思いも掛けぬ不遜《ふそん》な挑戦にマルセーユ人はすっかりカンカ....
「はなしの話」より 著者:岡本綺堂
う大暑、それやこれやに悩まされて、ひどく弱った。 九日は帝国芸術院会員が初度の
顔合せというので、私も文相からの案内を受けて、一旦は出席の返事を出しておきながら....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
られたのは嬉しかった。わが社会史研究にも有益な材料が少くない。 午後調査委員の
顔合せ会があって、自分も陪席し、史蹟調査の方針について意見を述べたことであった。....
「魚紋」より 著者:吉川英治
今夜も又、この
顔合せでは、例によって、夜明かしとなること間違い無しである。 更けても、火鉢に....