顔見世狂言[語句情報] »
顔見世狂言
「顔見世狂言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顔見世狂言の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、六月に帰府、十二月には再び上洛の噂がある。猿若町の三芝居も遠慮の意味で、吉例の
顔見世狂言を出さない。十一月十五日、きょうは七五三の祝い日だと云うのに、江戸城の....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
いますから、その十一月には例年の通り猿若町の三芝居に役者の入替りはありましたが、
顔見世狂言は見合せになりました。これから申上げますのは、その役者のお話でございま....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
だった。
狂※の恋
一
曩日《さきのひ》の宿下《やどさが》りに、中村座
顔見世狂言で、江戸初下りの雪之丞|女形《おやま》の舞台を、はじめて見物し、その夜....
「ある恋の話」より 著者:菊池寛
の年の十月でした。染之助の居る一座は、十月興行をお名残りに上方へ帰って、十一月の
顔見世狂言からは、八代目団十郎の一座が懸ると噂が立ちました。私は、二年近くも、馴....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
都上りを聴いて、皆異常な緊張を示した。が、その人達の期待や恐怖を裏切って七三郎の
顔見世狂言は、意外な不評であった。見物は口々に、 「江戸の名人じゃ、と云う程に、....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
て今の『中央公論』や『改造』よりも重視された頃、春秋二李の特別附録は当時の大家の
顔見世狂言として盛んに評判されたもんだ。その第一回は美妙の裸蝴蝶で大分前受けがし....