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顕示
「顕示〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顕示の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、伸子の陳述にも、さした期待が持てなくなったことは云うまでもないが、別して法水が
顕示した、不思議な倍音に達する二つの道にも、万が一の僥倖を思わせるのみのことで、....
「パウロの混乱」より 著者:太宰治
なせいばかりでも無いと思う。 「わが誇るは益なしと雖も止むを得ざるなり、茲に主の
顕示と黙示とに及ばん。我はキリストにある一人の人を知る。この人、十四年前に第三の....
「画室の言葉」より 著者:藤島武二
ある。 それよりも私はむしろ戦勝正大の気魄、国家興隆の大精神が美術の上にも当然
顕示されて、従来よりも一層健康な大芸術の勃興が期待し得ることを断言して憚らないの....
「ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
た台を持ち出し、思想陳列をやっている。 ┌──────┐ │基督
顕示協会│ └──────┘ ┌──────┐ │国際社....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
論理と呼ばれるに他ならない。理論に於ては併し、論理はなおその自主的自発力を随所に
顕示する、情意に於ては論理はそのものとしては顕現しないで、他ならぬ感情の必然性と....
「藤九郎の島」より 著者:久生十蘭
穫《とりいれ》をし、それを力《ちから》に便《たよ》り船《ぶね》を待てというこの御
顕示《ごけんじ》がわからぬのか」 楫取《かじとり》の甚八が詰まらなそうな顔でい....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
れとして、神経病の一種にナルシス症状というのがある。自惚れが病的に昂じて自己愛の
顕示が極端になると、他人の注意をひくために、裸でおもてへ飛びだすというあられもな....
「線香花火」より 著者:中谷宇吉郎
立てて盛んに沸騰しながら、間歇的に松葉を放射し始める。そして華麗で幻惑的な火花の
顕示《ディスプレイ》の短い期間を経ると、松葉はだんだん短くなり、その代りに数が増....