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願事
「願事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
願事の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いる以上、何れも皆立派に修行の積める女神ばかりで、土地の守護もなされば、又人間の
願事も、それが正しいことであれば、歓んで協えてくださる……。』 問『水天宮と申す....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
。」 「それでは、外に、」 「ええ、望み――と申しますと、まだ我があります。実は
願事があって、ここにこうして、参籠、通夜をしておりますようなものです。」 ....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
もの凄い鬼婆々じゃなくって、鮹の口を尖らした、とぼけた爺さん。笑わせるな、これは
願事でなくて、殺生をしない戒めの絵馬らしい。」 事情も解めている。半ば上の空で....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
津の宮裏の穴へ放すんだってね。」 五 「ええ、そうですよ。その時、
願事を、思込んで言聞かせます。そして袋の口を解くと、にょろにょろと這出すのが、き....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
こに来て待っておった。先生、出勤が遅すぎるじゃないですか」 「ああ、いやソノ、出
願事件ですかな」 「もう三十分も遅ければ、先生のお宅へ伺おうと考えていたところで....
「富士」より 著者:岡本かの子
す人間を、感謝し、惧《おそ》れ、また親しんだ。ときどきは神秘に属する無理な人間の
願事《ねぎごと》をも土民はこどもに山へ取次ぐよう頼んだ。こどもは苦笑しながら、し....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
十四日はすでに上諏訪御発輿の電報の来るころである。その時になると、木曾谷山地の請
願事件も、何もかも、この街道の空気の中に埋め去られたようになった。帝行幸のおうわ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らず、よろしからざることに百姓大勢申合せ候を、とたうととなへ、とたうして、しひて
願事企てるを、がうそと言ひ、あるひは申合せ、村方立退候を、てうさんと申し、他村に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ず、よろしからざることに、百姓大勢申合せ候を、とたうととなへ、とたうして、しひて
願事企てるをがうそと言ひ、あるひは申合せ村方立退候をてうさんと申し、他村にかぎら....
「農村」より 著者:宮本百合子
――ほんとにそれは幾年も幾年も前から同じ願い事ばかりこの男は持って居た。小作男の
願事と云えば云わずと知れた、米をまけて呉れである。 此男は、いつもいつもその願....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と武蔵は思う。
他人の死に興味をもち、他人が鮮血を賭けてする生霊のやむなき大悲
願事をふところ手で――後学のためとかなんとかいって――虫のよい傍観者に廻り、その....