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願所
「願所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
願所の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
らぬことがござりますゆえ、このような無作法つかまつりましてござります。上さまご祈
願所を汚しましたる不敬の数々、なにとぞお許し願わしゅう存じます」 「なんのなんの....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
えられた」 「知れたこと、悪僧ながら彼奴は大僧正の位ある奴じゃ。ましてや上様御祈
願所を支配致す権柄者じゃ。只の手段を以てはなかなかに討ち取ることもならぬゆえ、こ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
|伽藍を建立し、負ひ来りたる弥勒菩薩の座像を本尊として、末代迄の菩提寺、永世の祈
願所たらしめむと欲す。山門高く聳えては真如実相の月を迎へ、殿堂|甍を聯ねては仏土....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
高く梯子段を上ったところに、浅間神社を勧請した離屋が、一屋建ててあり、紀伊殿御祈
願所の木札や、文化年間にあげたという、太々神楽の額や、天保四年と記した中山道深谷....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
郎左衛門重景の母、菩提《ぼだい》のために建立《こんりゅう》――今、伏見の宮の御祈
願所」 もう一人の風流人が、左の方に、とある大寺の門をのぞんで、「おや……」と....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
外で実隆の干与《かんよ》した職務といえば、御料所たる荘園の未進年貢の催促、勅額勅
願所に関する出願の取次等もあった。神社仏閣等に関する取次は、当時の公卿の通有なこ....
「宇賀長者物語」より 著者:田中貢太郎
れる。一つは縁切りの神とせられ、一つは縁結びの神とせられて、痴愚な附近の男女の祈
願所となっている。何んでもその社には錆びた二つ三つの鋏を置き、その願ほどきに切っ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
たところは日女道(姫路市)の姫山の丘かと見られる。 そこには、後嵯峨法皇のご祈
願所、称名寺があった。堂宇十四坊。まず申し分ない宿営の地といっていい。 そこへ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
寺の有力な末寺であり、元徳三年のころ、ときの叡山の座主大塔ノ宮のおはからいで、勅
願所ともなっている関係から、島の孤帝にたいして、寺がこういう働きかけに出たとして....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
袖は、何度も振り向きながら、やがて中堂の裏門の方へ走っていた。 ここは幕府の祈
願所であり、輪王寺の宮が座主としている格式から、すべて別格扱いになっている。お袖....