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「類例〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

類例の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
す。それで、私は、ちょうどぴったりとくる一つの例を、エーベルハルトの大戦に関する類例集の中から、拾い上げることができました。それは、皮紐の合わない小型の瓦斯《ガ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
かりでなく、中毒に対する臓器特異性を思わせる節もないのだ。そこで法水君、僕の毒物類例集は結局これだけなんだけども、しかし結論として一言云わせてもらえるなら、あの....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
い。」と法水に同意してから、自説を云い出した。 「ねえ熊城君、死体は他殺死体には類例のない妙な格好で、跼んだまま死んでるんだぜ。そればかりでなく、死体を繞って謎....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
て文人対社会のコントラバーシーを、一回たりとも見た事が無い。恐らく之は欧洲大陸に類例なき日本の文壇の特有の現象であろう。文人としての今日の欲望は文人同志の本家争....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
界には、斯う言った作品が無数に現われて居りますが、本邦では、翻訳書以外にはあまり類例がありません。 T女に斯うした能力が初めて起ったのは、実に大正五|年の春の....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
彩を放っていたろう。それはいかにも惜しむべきであったにしろ、自然主義作家のうちで類例を求むれば、やはりドオデエに似寄ったところがあったのではなかろうか。 天稟....
光は影を」より 著者:岸田国士
仲間であつた。 その男は、実にいろいろなことをして来た男で、退屈な守備の夜々、類例のない豊富な経験談で、いつも彼を興がらせた。京野等志が、仕事を探しあぐね、例....
妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
われていない。勿論、仙人という言葉もあり、またその事実も伝えられてはいるが、その類例は甚だ少い。仙人はわが国に多く歓迎されなかったと見える。仙人を羨むなどという....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
、いずれにしても局外者の作物がこうして続々上演されるというのは、明治以来たしかに類例のなかったことで、それに対して注意の眼を瞠ったのはわたしたちばかりではなかっ....
今日になるまで」より 著者:上村松園
愛を忘れることは出来ません。私が〈税所篤子孝養の図〉や〈母子〉など美人画にあまり類例の無いと言われる母性愛を扱いましたのも、この母の愛が心に沁みていたからであります。 (昭和十五年)....
火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
しておいた。不幸にして学界の承認を得なかった様ではあるが、しかもそれを立証すべき類例は、かなり多く自分の手許に集まっているのである。けだしこの風は我が石器時代か....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
たものと解したい。 余輩のこの臆説がいよいよ証明せられるまでには、さらに多くの類例を求めて、その上に帰納的論究が試みられねばならぬ。そしてもし反証が提出せられ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
に違いないが、自然を深く感じることは即ち風雅である。その心を歌おうとして、古歌に類例を見つけ出しながら作っていると、いつの間にか古歌よりもそつのない、おさまった....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ます。およそ一国の総理大臣が懲罰委員会に付せられるということは、前代未聞、世界に類例のないことであろうと思うのであります。かかる立場に立った総理でありますならば....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
また燕丹とも云い、渡守・山守・草履作・筆結・墨子・傾城・癩者・伯楽等は、みなその類例だとある。(本誌六巻五号七三頁を見よ。)燕丹はすなわちエタの宛字で、当時はこ....