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類書
「類書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
類書の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
もし法没尽する時、諸舎利、皆変じて如意珠と為《な》る〉。『類函』三六四、〈『潜確
類書』に曰く竜珠|頷《あご》にあり蛇珠口にあり〉。『摩訶僧祇律』七に雪山水中の竜....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
かったんだもの、かわいそうに」 といった。 「何にもしらずにお嫁に来てみれば、親
類書のどこにものっていなかった四つばかりの男の児がチョロチョロしていてさ、その子....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
年を逐って発行せられた「武鑑」を集めていない。これは「武鑑」、殊に寛文頃より古い
類書は、諸侯の事を記するに誤謬が多くて、信じがたいので、措いて顧みないのかも知れ....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
将た印度、波斯、中央亜細亜あたりまでの各国書目を一と通り揃えていた。無論日本の分
類書目的の普通目録であるが、恁ういう交通の少ない国の書目は最も普通のものでも猶お....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
刀もて截《た》つごとし、怒り定まれば相就《あいつ》いて故《もと》のごとし。『潜確
類書』に〈脆蛇一名片蛇、雲南の大侯禦夷州に出《い》づ、長二尺ばかり、人に遇わばす....
「蠹魚」より 著者:宮本百合子
て、第四門に文学美術、音楽。第五門、編年、家記、伝記、考証、地理。第六門に叢書、
類書等を総括している。漢書之部も、第一門が四書、五経や孝経、儒家、諸子、西教等を....
「わが母をおもう」より 著者:宮本百合子
人が二人いるという一家のありさまでした。それらの人々は、式の前にとりかわされる親
類書というもので、母にも解っていたそうです。ところが愈々当時小石川原町の家へ来て....
「ムジナモ発見物語り」より 著者:牧野富太郎
洲の学者へは極めて珍らしく感じた訳であろう、後にドイツで発刊された世界的の植物分
類書エングラー監修のかの有名な「ダス・プランツェンライヒ」にはその開いた花の図を....
「三国志」より 著者:吉川英治
新書とは、人をばかにしたものだ」 「聞き捨てにならぬおことば、然らばこの書の前に
類書があるといわるるか」 「戦国春秋の頃、すでにこれとそっくりな著書が出ておる。....
「三国志」より 著者:吉川英治
時は蜀の建興十二年秋八月二十三日。寿五十四歳。 これのみは、多くの史書も演義の
類書もみな一致している。人寿五十とすれば、短命とはいえないかも知れないが、孔明の....
「鷺娘」より 著者:大倉燁子
じゃないか」 「知らない」 百合子はすねたようにつんとした。 博士はわざと親
類書を声高かに読み上げた。 「大審院判事の子息で弁護士か、姉さんが大学教授法学博....