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「類概念〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

類概念の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
わゆる「イデアチオン」を行《おこな》っても、それは単にその現象を包含する抽象的の類概念を得るに過ぎない。文化存在の理解の要諦《ようたい》は、事実としての具体性を....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
、一つの概念に包摂され投げ込まれることになるが、その時「人間」という概念が最高の類概念となるのである。そしてこの人間とはそれ自身既に一般化され抽象化されたものの....
言語と道具」より 著者:寺田寅彦
。これは既に自然界の万象の中からあるものが選び出され抽象されて、一つのいわゆる「類概念」が構成された事を意味する。同様に石を切る、木を切るというような雑多な動作....
哲学入門」より 著者:三木清
あるともいわれている。型は或る一般的なものである。けれどもそれは形式論理における類概念の一般性とは異っている、型はむしろそれぞれ個性的なものである。型というのは....
親鸞」より 著者:三木清
ない。自己は十方衆生のうちに含まれると考えられる。しかし単にかく考えられる自己は類概念のひとつの例としての自己に過ぎず、生きた真に現実的な自己ではない。十方衆生....