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顧望
「顧望〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顧望の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
情をして、勿来《なこそ》の古関の上に、往を感じ、来を懐《おも》うて、いわゆる※徊
顧望《ていかいこぼう》の念に堪えやらぬもののようです。 実際、遠く来てしまった....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うです。見えるとすれば、この間を隔たる幾日かの前後に、田山白雲を※徊《ていかい》
顧望せしめた、勿来《なこそ》、平潟《ひらかた》のあたりの雲煙が見えなければならな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
く別人のように、そこらあたりをさまようて、古《いにし》えを懐い、今を考えて、徘徊
顧望、去りやらぬ風情に、これも自身我を忘れているのでありました。 道庵先生の真....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
頼朝公十八歳の頭蓋骨の感がないでもない。が、旅行者に批判は必要ない。すなわち低徊
顧望よろしく、雨に打たれて森のなかをうろついたわけだが、何でも記録によると、一五....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
飛び出しました。 碓氷峠《うすいとうげ》の時も、うっかり風車にもたれて東の国を
顧望していた時に、道庵先生を見失い、ついに軽井沢の大活劇を演じて、辛《かろ》うじ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
雲が、もうこの辺へ来ると、卒業して、漂浪性がすっかり根を張ったものですから、※徊
顧望なんぞという、娑婆《しゃば》ッ気も消えてしまって、むしろ勇ましく、北地へ向け....