顧眄[語句情報] » 顧眄

「顧眄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

顧眄の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
う》の態度を示して、両箇《ふたり》のかたわらに立ち住《ど》まりぬ。白糸はわずかに顧眄《みかえ》りて、棄《す》つるがごとく言い放てり。 「要らないよ」 「そうおっ....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
活であるならば、絶えず他の者の向背によって動揺しなければならない。他の者の意嚮を顧眄しなければならない。それは今の自分のもはや堪え得るところではない。自分は自分....
虎杖採り」より 著者:田中貢太郎
うに追っかけることもできない。そこで足をゆるめると、老人も足をゆるめて、後の方を顧眄ってきょときょととしたが、その態が如何にも人間らしくないので、又追っかけた。....
三国志」より 著者:吉川英治
めた時、城頭から自分に向って正義の意見を呈してくれた関羽であった。――で、互いに顧眄の心があるので、敵ながらすぐ弓や戟に物をいわせようとせず、二、三の問答を交わ....