顰む[語句情報] » 顰む

「顰む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

顰むの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅愁」より 著者:横光利一
って来る婦人というものについても、ただ喜ぶばかりのことではすまされず、多少は眉の顰む不安も覚えた。 幸子は矢代の穏やかでない様子を感じたものと見えて、後は何も....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
りにも人は悪き事をせまじきものなり。天これを許したまわぬなり。…… 公子 (眉を顰む。――侍女等|斉しく不審の面色す。) 博士 ……この女思込みし事なれば、身の....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
ば、のろく後退をしながら、茶店に向って、吻と、立直って一息|吐く。 紫玉の眉の顰む時、五間ばかり軒を離れた、そこで早や、此方へぐったりと叩頭をする。 知らな....
山吹」より 著者:泉鏡花
のお名のすぐあとへ……あの、申訳はありませんが、おなじくと…… 画家 (微に眉を顰む。しかし寛容に)保養に来る場所ですから、そんな悪戯もいいでしょうな――失礼し....
五重塔」より 著者:幸田露伴
の蚯蚓膨れに、と云いつつお浪が手中より奪いとったる腹掛けに、左の手を通さんとして顰むる顔、見るに女房の争えず、争いまけて傷をいたわり、ついに半天股引まで着せて出....