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顰めっ面
「顰めっ面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顰めっ面の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四月馬鹿」より 著者:渡辺温
ました。 『まあ頭を、ちょっと嗅いでみておくれ? 臭いの何んのって!』文太郎君は
顰めっ面をしながら、もみ苦茶になった頭をさし出しました。 『どうしたの? コリス....
「ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
労働者新聞には官僚主義撲滅の一般集会で、やり玉にあげられた官僚主義の工場委員が、
顰めっ面してさすがバツわるそうに写真にとられている。 官僚主義撲滅は、どこまで....
「魔都」より 著者:久生十蘭
テテコのようなものを踊り出しますんです。そうかと思うと急に血の道でも起ったような
顰めっ面をして、殺すなら早く殺せエ、なんて喚き出したり、とんと狂人沙汰なんでござ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
をするにも手がつかぬ。 もう、万年青どころの騒ぎではない。 毎朝、殊更らしい
顰めっ面をして万年青の前に跼んでいるのは、実のところ、隠しても隠し切れぬ愁傷顔を....
「上海」より 著者:横光利一
よ。だから、あたしはあなたなんかに同情したことなんか一度もないの。人の顔を見ると
顰めっ面ばかりし続けて、つまんないことばかり考えて、もうそんなことはお止しなさい....