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「風位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風位の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
白い波浪の飛沫《ひまつ》に、け飛ばされていた。 舵手《だしゅ》の小倉は、船首を風位から変えないように、そのあらゆる努力を傾注していた。彼の目はコンパスと、船の....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
りすらないのである。ただ見渡す限りは上海、シンガポール、バラックの連続とアメリカ風位いの雰囲気である。 もし時代の如何なる影響があるにかかわらず、油絵というも....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
憑って小手先きの仕事をするのが何より得意だと申すことでございます。偶には局部的の風位は起せても、大きな自然現象は大抵皆竜神さんの受持にかかり、とても天狗にはその....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
のとき、風勢はしだいに吹き加わって、そのもうれつさははじめの比ではない、おまけに風位が変わって、たこは一左一右、絞車盤の回転は思うように運ばない、糸が一|張一|....
夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
のが有ろう筈もない。 然るに湧き返る青年達の血潮は玄海灘から吹きつける肌寒い夜風位いには驚きません。歌論は歌論へ、秋月は歌心へ、帰り行く友を送ってそこらまでの....
妖怪学」より 著者:井上円了
日の天気は今日において定まり、明後日の天気は明日において定まる。すなわち、今日の風位、寒暖、晴雨等の諸事情相合して、明日の天気の結果を示すなり。久しく船に乗り海....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
西インドから財宝を満載して帰る船隊を待ち伏せてみるくらいのことはできよう。海上の風位は再び彼に災いした。やっとスペインの海岸に辿り着いたと思うと、東の颶風がフェ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
風力さらに加わり、海潮を甲板上に打ち込むこと幾回なるを知らず。船病者多し。ただし風位一変、西南より吹き来たるために、また冬寒を覚ゆ。 二十六日、曇晴。暁天、雲....