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「風合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風合の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
があります。 年配は四十ぐらいで、菅笠《すげがさ》をかぶって竪縞《たてじま》の風合羽《かざがっぱ》を着、道中差《どうちゅうざし》を一本さしておりましたが、手に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
お》をして甘酒を飲んでいるのは、がんりきの百でありました。 縁台に腰をかけて、風合羽《かざがっぱ》の袖をまくり上げて甘酒を飲みながら、しきりに頭の上の掛額をな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
どうしたものかよろよろとよろけて、あぶない足を踏み締めると、これはしたり、自分の風合羽《かざがっぱ》の裾がお堂の根太《ねだ》にひっかかっている。 「ちぇっ」 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
るところへ、 「ああ、危ねえ、危ねえ」 と言いながら、またもそこへ入って来たのは風合羽《かざがっぱ》を着た旅の男。 「兄さん、すんでのことに、命拾いをして来たよ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
認められたのは、前の桜の馬場の当人とは違います。 その者は、三度笠をかぶって、風合羽《かざがっぱ》を着た旅の人。 いつのまにやって来たか、この寂寞《せきばく....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
炉に坐っている旅人というのは、小柄ではあるが、ずんぐりして、がっちりした体格で、風合羽を羽織り込み、頭に手拭を置いて、座右へ長脇差をひきつけている。面は見えない....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
にゃ早えやい」 そこで、またしても大格闘がはじまったかと思う間もなく、旅の男の風合羽がスルリと解けて千草股引の頭の上からかぶさり、その間に股の間をスリ抜けて、....