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風向きが悪い
「風向きが悪い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風向きが悪いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
と、どうしたのか甚平の面には突如としてひどい苦悶の色が浮かんできた。 「こいつは
風向きが悪いぞ。ナムケンゲンコーリ、ナムケンゲンコーリ。あーらカンツーム、ヴィス....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ずに引張り込まれたなぞは、返す返すもドジだ。昨夜の逃げ出し以来、どうもがんりきの
風向きが悪いと、自分ながら業《ごう》が煮えて、 「誰だい、こんな悪戯《いたずら》....
「魔都」より 著者:久生十蘭
で、この方はどうせ手軽にすむ」
幸田は苦笑し、
「お手軽どころか、何だかひどく
風向きが悪いじゃないか。幸田御用だ、なんてのは筋書になかったこったぜ。ここまで無....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
して、男のように腕組みをしながら、ジロジロとみなの顔をながめわたしている。だいぶ
風向きが悪いらしい。 エステル夫人は、感情を無理におさえつけているような声で、....