風土[語句情報] » 風土

「風土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風土の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俊寛」より 著者:芥川竜之介
《たいら》の教盛《のりもり》の所領の地じゃ。その上おれは一年ほどたつと、この島の風土にも慣れてしまった。が、忌々《いまいま》しさを忘れるには、一しょに流された相....
富士」より 著者:岡本かの子
あい」 といって出て行った。 この山の祖神の福慈の神に対する呪詛の言葉を常陸風土記では、 汝所居山、生涯之極、冬夏雪霜、冷寒重襲、人民不登、飲食勿奠者 ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
彼自身の言うところによると、同時代の人で彼ほどに広く世界を見、彼ほどにいろいろな風土を体験し、また彼ほどに多くの哲学者に接したものは一人もなかった。幾何学上の作....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
柳秀湖、清水芳太郎両氏の意見を拝借して、若干の意見を述べる。 文明の性格は気候風土の影響を受けることが極めて大きく、東西よりも南北に大きな差異を生ずる。われら....
わが町」より 著者:織田作之助
ルが来ると忽ち山崩れや地滑りが起って、谷底の岩の上へ家守のようにたたき潰された。風土病の危険はもちろんである。 起工後足掛け三年目の明治三十五年の七月に、七十....
怪星ガン」より 著者:海野十三
じ気候や空気密度などではない。地球にいま棲息している人間や動物植物は、地球の気候風土にたえられるものばかりであって、それにたえられないものはとちゅうで死滅し枯死....
火星探険」より 著者:海野十三
のだ。 着陸したところは、地球の上ではない。勝手のわからない火星の上だ。気候、風土の違った火星の上である。空気も稀薄だ。重力もたいへん違っている。温度も激しく....
妖僧記」より 著者:泉鏡花
とりもつべし。それまで命を預け置かむ、命冥加な老耆めが。」と荒らかに言棄てて、疾風土を捲いて起ると覚しく、恐る恐る首を擡げあぐれば、蝦蟇法師は身を以て隕すが如く....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
精神生活の方面から見た時の呼び名として、恰好なものと信じている。古事記・日本紀・風土記の記述は、万葉人の生活ならびに、若干は、それ以前の時代の外生活に触れている....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
感じた。前方は二十畳敷程の空室で、階下の板敷と二階の床に当る天井の中央には、関東風土蔵造り特有とも云う、細かい格子の嵌戸が切ってあった。そして、双方の格子戸から....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
こんだ丹造は、流れ流れて故国の月をあとに見ながら、朝鮮の釜山に着いた。 馴れぬ風土の寒風はひとしおさすらいの身に沁み渡り、うたた脾肉の歎に耐えないのであったが....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
跡をしるしたることあらず。ゆえに、地方巡遊中もときどき豪州の民情、あるいは南米の風土等に関し、尋問を受くることあるも、これに応答するを得ず。これ、余の自ら遺憾と....
読むうちに思ったこと」より 著者:小川未明
するなら、文章に、それが自然的に、にじみ出るものです。 その人の生れたところの風土や、また生活状態等が文章と離れることのできない有機的関係を持つといわれるのも....
わが町」より 著者:織田作之助
ルが来ると忽ち山崩れや地滑りが起って、谷底の岩の上へ家守のようにたたき潰された。風土病の危険はもちろんである。起工後足掛け三年目の明治三十五年の七月に、七十万ド....
情鬼」より 著者:大倉燁子
た者さえあった。それがために宮本氏は憤死したとさえ伝えられているが、実際は任地で風土病にかかって死んだのだった。 両人の関係を承知の上で、大谷伯爵が自分の愛嬢....