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風土病
「風土病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風土病の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
ルが来ると忽ち山崩れや地滑りが起って、谷底の岩の上へ家守のようにたたき潰された。
風土病の危険はもちろんである。 起工後足掛け三年目の明治三十五年の七月に、七十....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
に書き直されないものである。 終わりには「病気」に関する一節があって、そこには
風土病と気候の関係が論ぜられ、また伝染病の種子としての黴菌のごときものが認められ....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
というようなことは、どこにも書いてある筈がない。先輩にきいてみると、それは伊東の
風土病だろうという返事であった。 しかし先生の診察を乞う者は伊東市民に限らない....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
《ペスト》にほとんど常に伴生する恐るべき数の疾病。 三、アジアにおける伝染病及び
風土病、これは疫病《ペスト》そのものと同様の恐るべき暴威をたくましくし、そしてし....
「雁」より 著者:森鴎外
って、もう外務省から旅行券を受け取り、大学へ退学届を出してしまった。それは東洋の
風土病を研究しに来たドイツの Professor W. が、往復旅費四千マルクと....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
の沙漠を横断して支那の首府まで来て見れば、一行での一番大事な人のマハラヤナ博士が
風土病にかかって北京から一歩も出ることが出来ず、それの看病をしているうちに、北京....
「上海」より 著者:横光利一
さえ拒まなかった。そうして、この支那未曾有の大罷業が、どこからともなく押し寄せた
風土病のように、その奇怪な翼を刻々に拡げ出したのだ。今や海港には失業者が満ち始め....
「三国志」より 著者:吉川英治
と、曹操にとって、不慮の心配事ができた。それは彼を扶けて常に励ましてきた郭嘉が、
風土病にかかって、輿にも乗っているにたえなくなったことである。 郭嘉は、大熱を....
「三国志」より 著者:吉川英治
蜿蜒と続いてゆく。孔明は一隊ごとに、軍医を配し、糧食飲料のことから、夜営の害虫や
風土病などについて、全軍の兵のうえに細心な注意をそそいだ。 「天子のお使いが見え....
「わが町」より 著者:織田作之助
ルが来ると忽ち山崩れや地滑りが起って、谷底の岩の上へ家守のようにたたき潰された。
風土病の危険はもちろんである。起工後足掛け三年目の明治三十五年の七月に、七十万ド....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
た者さえあった。それがために宮本氏は憤死したとさえ伝えられているが、実際は任地で
風土病にかかって死んだのだった。 両人の関係を承知の上で、大谷伯爵が自分の愛嬢....