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風声鶴唳
「風声鶴唳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風声鶴唳の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「禁酒の心」より 著者:太宰治
うらやましがる人も無いのに、そこは精神、吝嗇卑小になっているものだから、それこそ
風声鶴唳《ふうせいかくれい》にも心を驚かし、外の足音にもいちいち肝《きも》を冷や....
「乱世」より 著者:菊池寛
された。 格之介の逃亡の理由が分かるにつれ、桑名藩士も官軍の人たちも、格之介が
風声鶴唳におどろいて逃走を企て、捨てぬでもよい命を捨てたことを冷笑した。 が、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
時は二十里ずつの距離の外に屏息し、徐行|逗留してあえて近づこうともせず、いわゆる
風声鶴唳にも胆が身に添わなかったほどでありながら、いったん浪士らが金沢藩に降った....
「口笛を吹く武士」より 著者:林不忘
士の錚々たるものかも知れませんな、あっはっはっは、いや、風声|鶴唳《かくれい》、
風声鶴唳――。」 小林は、手文庫から、元赤穂藩の名鑑を取り出して、畳のうえにひ....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
り。今更驚くべきわけもなし。たとい地|裂山|摧くとも驚かぬ覚悟を極め居たり。今更
風声鶴唳に驚くべきわけもなし。然れども余は驚きたり。驚きたりとて心臓の鼓動を感ず....