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風大
「風大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風大の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
ご》の眦《まなじり》を垂れさせ給えと唱《とな》えたから、その跡《あと》へ並びに西
風大明神《にしかぜだいみょうじん》、黒潮権現《くろしおごんげん》も守らせ給え、謹....
「運命」より 著者:幸田露伴
秉忠の号なり。盧溝は燕の城南に在り。此詩劉文貞に傾倒すること甚だ明らかに、其の高
風大業を挙げ、而して再拝|一哭すというに至る。性情|行径相近し、俳徊感慨、まこと....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、竜闘って雹《ひょう》を降らす、『歴代皇紀』に、伝教《でんぎょう》入唐出立の際暴
風大雨し諸人悲しんだから、自分所持の舎利を竜衆に施すとたちまち息《や》んだと出づ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
下鉄道を徘徊する猫の尾が、短くなると同じ理窟だ。かく尾切れた蛇を神とし、福を祈る
風大和に存すと聞いた。『郷土研究』一巻三九六頁に見た中国の蛇神トウビョウも蛇に似....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に香湯に浴する事は聞くが、油脂等を身に塗ったと聞かぬ。しかるに後世髪を結《ゆ》う
風大いに発達して鬢附油起る。附け処は異なるが、その製は塗香と兄弟たるもので、その....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
と気が付かぬかと言い放ち、自分の終り三日と、四月より借り入れた三日と、六日の間寒
風大雨を起して、すべての羊もちょうど生まれた羊児も鏖《みなごろ》しにしたと。 ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を食えば長生すとか、その杖を得れば欲するところ意のごとしとかいい出し、支那人は中
風大風(癩病)等を風より起ると見たから、風狸の一名あるこの獣の尿は諸風を治すと信....
「怪塔王」より 著者:海野十三
灘上に待機中なり、貴官の命令あり次第、ただちに爆撃行動にうつる用意あり、隊長|松
風大尉」 爆撃機隊は、海上三千メートルのところをぶらぶらとんでいて、塩田大尉が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
そこで、宇治山田の米友が、高さ二丈を数える巨大な五輪塔の上によじのぼって、その
風大《ふうだい》の上に足をふまえて、頂上の空輪を取ってのけようとする努力には、彼....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
ま放蕩に陥る者と言うべし。王制|一度《ひとたび》新たなりしより以来、わが日本の政
風大いに改まり、外は万国の公法をもって外国に交わり、内は人民に自由独立の趣旨を示....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
中に死すべかりしなり。 一時ながら人心は全く蘇生の想いをなせり。 焦熱の中に大
風大雨を得たとは、如何にも気持ちの好い事で有ったろう。 五十三 けれど次に来た電....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
教中の密教においては、物質界を分けて五つの種類にしております。地大、水大、火大、
風大、空大、これであります。総称して五大(地大は堅固の性あり、水大は洗浄の性あり....