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「風気味〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風気味の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
かえつつあり。 八月二十六日 ◯昨二十五日、果して米軍機、監視飛行を始める。台風気味の低雲をついて、全身を鉛色に塗ったグラマン、二機以上の編隊でしきりに飛ぶ。....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ルドもブルックハルトもどこかで眠って居ります。すこしお待ち下さい。 きょうは颱風気味でつよい南風が吹き、空は嵐模様、北山は雲に隠見して紫色に美しゅうございます....
次郎物語」より 著者:下村湖人
角な、眼玉の大きい、見るからに魁偉な感じのする、五十四五歳の人だった。いくぶん中風気味らしく、おりおり顎や手が変にふるえていたが、その大きな眼玉からは、人を射る....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
丁目の角を左折して、日比谷の交叉点を突っきると、猛烈な勢いで三宅坂をのぼった。台風気味の強い風が、追風になっているが、車体はフワリともしない。 山岸芳夫は足も....