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「風水害〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風水害の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
単独行」より 著者:加藤文太郎
上っていくが、随分以前に一度通っただけなので道をよく覚えていない。そのうえ去年の風水害で橋は全部流されてしまっているので渡るところがよくわからない。ところどころ....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
うと思う。 お弟子の名もはかないものである。 * 震災や火災や風水害に関する科学的常識とこれに対する平生の心得といったようなものを小学校の教科....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
望の実現ということにあったようである。たとえば、五穀の豊饒《ほうじょう》を祈り、風水害の免除をいのり、疫病の流行のすみやかに消熄《しょうそく》することを乞《こ》....
天災と国防」より 著者:寺田寅彦
くは北陸地方の水害の記憶がまだなまなましいうちに、さらに九月二十一日の近畿地方大風水害が突発して、その損害は容易に評価のできないほど甚大なものであるように見える....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
ないでいる、といったような場合が近ごろ頻繁に起こるように思われる。昭和九年十年の風水害史だけでもこれを実証して余りがある。 西欧諸国を歩いたときに自分の感じた....
みのりを豊かに」より 著者:宮本百合子
願いとなって来るのである。 今年は九月下旬から十月初旬にかけて日本西部が深刻な風水害をうけた。山陽本線は一ヵ月も故障したのであった。義弟が原子爆弾の犠牲となっ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
打って変って強くなっているからというのである。尤もこの要求は、この間の思わぬ関西風水害のおかげで政府の総予算の圧縮が必要となったため、明後年度からに延期されるこ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ハッキリしなくなるのである。 この点民政党(小川郷太郎氏)も大差がない。「一方風水害、旱害、冷害、水害等の災害によって国民はもがいているのであって、国家はこれ....
颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
謝風水之※」といったようなその時代としては適当な防止策が行われ、また最も甚だしく風水害を被った三千百五十九家のために「開倉廩賑給之」という応急善後策も施されてい....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
ってみた。 病気をしていない時は、相変らずの英雄生活がつづいた。支那事変や関西風水害が起った頃である。凡そ、自分以外のことには無関心であったから、その頃の子供....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ってしまいそう。小滝通りでおりて、坂をあがって行く。トタンやの店に張紙あり。 「風水害で破損した箇所修繕のためブリキトタン御入用の方は、もより交番より許可証お貰....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
ある。 「材木の話でざんすが、社長から話のありましたように、進駐軍向けとか、河川風水害防止愛国工事とか唄いやしてタダのようにまきあげて運びだしてやすから、昨日の....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
す。しかし、これで知識経験は充分かと言うと、なかなかそうは言い切れません。地震や風水害のようなこともありまして、その予防や避害に、もっともっと知識の進歩や設備の....