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「風炉釜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風炉釜の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒髪」より 著者:近松秋江
重ね箪笥を二|棹も置き並べ、向うの左手の一間の床の間にはちょっとした軸を掛けて、風炉釜などを置いている。見たところ、もう住み古した雑な座敷であるが、それでも八畳....
茶の本」より 著者:岡倉由三郎
、ひいては芸術の鑑賞にも及んだもので、バターの国土の民をして、紅茶の煙のかなたに風炉釜の煮えの別天地のあることを、一通り合点行かせる書物としては、おそらくこれを....
大谷刑部」より 著者:吉川英治
念をも――友に告げてしまうと、三成は、後を心すずしげに、静かに、隅へ立って、茶の風炉釜に向っていた。 遠い磯鳴りのような釜の湯音のうちに、更けた夜を感じながら....