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「風物詩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風物詩の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
踊る地平線」より 著者:谷譲次
はいつまでもベンチに腰かけていた。 雨後・坂みち・さむぞら――これが私のオスロ風物詩だ。 では、これから陸路|瑞典へ出て、ストックホルムへ行こう。 という....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
見物人の行列のことを修辞化したもので、郷土的な、そして歴史的に有名な、西班牙街上風物詩の第一頁だ。 午後二時から四時まで、マドリッドを貫くアルカラ街は、闘牛場....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
おかし味あり、ことにはかの折々『ふあーッ』と絶叫せる奇声妙音、また大正末年の寄席風物詩に一異彩たりしが、このむらくも『らくだ』は得意の演題にて、この人のはむしろ....
小説 円朝」より 著者:正岡容
込むと仕掛でガタガタ鳴りだすようになっていたりした。何より圓朝はそうした御大家の風物詩に心を魅かれ、創作慾をそそられた。お露の名はまさしくそこの先妻の名前だった....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
して自由党壮士くずれ脱獄囚と自称した、矯躯の奇人日本太郎とくると、もはや大正寄席風物詩中の登場人物だから私にもたいへんハッキリとした記憶がある。何の因果か太郎、....
随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
パ》ぶし高らかに村長さんの吉原見物や、みんな今は時代とあまりにも縁なき衆生! の風物詩ばかりを、飽きずにいつもとことことやっている、身装のほどもお粗末で、だが、....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
くどく不自然でありがたくない。黙阿弥などにもこの種の因縁はザラにあるけれど、江戸風物詩的雰囲気や厄払いの美文でそれがどうやらかき消されている。従って圓朝もまた高....
随筆銭形平次」より 著者:野村胡堂
まいか。 二 探偵小説評論家の白石潔氏は、捕物小説の特色を挙げて、それは江戸の風物詩であり、日本の詩情に訴える季感《きかん》の芸術であり、庶民の味方であり、幕....