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風状
「風状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風状の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
。いかにも多計代らしい一図さ。情熱的な強引。動坂のうちににわかにまきおこされた旋
風状態が察しられるようだった。間に、和一郎と小枝の結婚式までさしはさまれて。
....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
シア語そのものの美しささえ知らないじゃないですか!」 不安な、ソヴェト文学の無
風状態が来た。作家の或るもの、例えばイワーノフなどは革命当時の活力と火花のような....
「白い朝」より 著者:豊島与志雄
な芝田さんです。 その門を、正夫はすたすたとはいっていきました。陰欝に曇った無
風状態の天気のせいか、門柱の黝ずんだのと格子扉の白々しいのとが、殊に目立っていま....
「夕凪と夕風」より 著者:寺田寅彦
のときにのみ典型的に現われる。午後の海軟風(土佐ではマゼという)が衰えてやがて無
風状態になると、気温は実際下がり始めていても人の感じる暑さは次第に増して来る。空....
「ふるさとに寄する讃歌」より 著者:坂口安吾
病院に泊まることを約束した。 雪国の真夏は、一種特別の酷暑を運んだ。ひねもす無
風状態がつづいた。そのまま陽が落ちて、夜も暑気が衰えなかった。姉はしきりに氷を摂....
「近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
唱するだけの内面的緊張感は何としても出て来ない。そこで国民も亦、政治屋達のこの無
風状態の下に、依然として近衛内閣に青眼を以て対するのを当然なように感じているよう....