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「風病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風病の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
飛行機から墜ちるまで」より 著者:吉行エイスケ
。 ここは門司市、東川端の卑猥《ひわい》な街、カアルトン・バアの青い給仕人の花風病の体温、ロシア女の新らしい技術の中で無頼漢の唄う流行歌。 落つきを失った新....
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
をショボショボさせた。真似をしたんじゃない。気味が悪くなって来たからだ。同時に中風病みみたような椅子の上に、中腰になっている吾輩の両脚が痺れそうになって来た。汚....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
さらに一歩を進めて、この鼻なるものは断じてそんな表現界の死物ではない。又は中風病みか鉛毒に罹った役者位にしか顔の舞台面の表現に役に立たぬものではない。他の眼....
十二支考」より 著者:南方熊楠
と見える。たとえば『弥沙塞五分律《みしゃそくごぶんりつ》』に舎利弗《しゃりほつ》風病に罹《かか》り呵梨勒果《かりこくか》一を牀脚辺に著《つ》けたまま忘れ置いて出....
源氏物語」より 著者:紫式部
いて恨んだりなんかもしやしません。しかも高い声で言うのです。『月来《げつらい》、風病《ふうびょう》重きに堪えかね極熱《ごくねつ》の草薬を服しました。それで私はく....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
んで声高にルイ十四世を嘲《あざけ》って言った。「イギリスふうのゲートルをつけた中風病みの老耄奴、サルシフィの髪(訳者注 ルイ十八世式の頭髪)といっしょにプロシア....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
や、人足の仕事にでて賃銀をかせぐが、カメが大ぐらいのところへ、ヨメも大ぐらい、中風病人が大ぐらいである。中風はよく食うという話であるが、キリもなく食いたがる。カ....
楢ノ木大学士の野宿」より 著者:宮沢賢治
つの呪《のろ》いが利《き》いたんだ。」 「いや、いや。そんなことはない。けだし、風病にかかって土になることはけだしすべて吾人《ごじん》に免《まぬ》かれないことで....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
いうのがある。烏水氏らの案内をして、幾度となく白峰の奥へ往った人たちだ。晃平は中風病で寝ている。宗平は山仕事が忙しい。宗平の弟に宗忠というのはこの夏山岳会の人た....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
動的で、華やかだった。 すくなくとも、アントニイはそう思った。――若いくせに通風病患者で、気むずかしやの一徹者であるアントニイだった。しかしフランシスの想像力....