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「風薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
ね」 小唄に残っている間《あい》の土山《つちやま》へひょっこり出る。屋根附の中風薬の金看板なぞ見える小さな町だが、今までの寒山枯木に対して、血の通う人間に逢う....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
松。御苦労だが、品川へ引っ返して、その生薬屋で金造が何を買ったか調べて来てくれ。風薬の葛根湯ぐらいならいいが、疵薬でも買やあしねえか」 「ようがす。すぐに調べて....
」より 著者:島崎藤村
、三吉は長い風邪に侵された。名倉の母は未だ逗留していた。熱のある夫の為に、お雪は風薬だの、食物だのをこしらえた。それを二階に寝ている夫の枕許へ運んだ。時には、子....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
るない。ジェローデルのドロップだよ』 『何んにするんだ?』 『だいぶ熱があるから風薬に嘗めるんさ』 意表の悪戯に、代議士が度肝を抜かれて周章めいている隙に、ル....