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風速
「風速〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風速の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
マイル強、そこの大氷河、堆石のながれ崎※《ききょ》たる氷稜あり雪崩あり、さらに、
風速七十メートルを越える大烈風の荒れる魔所。私たちは、やがて※牛《ヤク》をかり地....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
それでも、ノアノパリの絶壁《ぜっぺき》上に立ち、世界で三番目に強いと言われる
風速何十|米《メエトル》かの突風《とっぷう》、顔をたえず叩《たた》かれ上衣《うわ....
「人間灰」より 著者:海野十三
から雇人たちは、西風を極度に恐れた。 丁度この話の始まる日も、晩秋の高原一帯に
風速十メートル内外の大西風が吹き始めたから、雇人たちは、素破こそとばかり、恐怖の....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
となる。 ◯発表によれば百三十機の夜間爆撃。これが最初だ。 ◯折悪しく風は強く、
風速十数メートルとなる。 三月十三日 ◯昨暁名古屋が大挙B29の夜間爆撃を受け....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
際の事がらは決してこのように簡単ではなくて、人々の感覚は気温と共存する湿度、気圧
風速日照等によるのみならず、人々のその瞬間以前におけるありとあらゆる物理的生理的....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
る。ただ砲弾を遠方へ飛ばすだけなら、射程をいくらでも伸ばし得られるが、砲門附近の
風速と、弾着地点附近の
風速とを考えてみても、かなりちがうのである。射程長ければ、....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
た。 「マニラの気象通報は、どうだった」 「あっちも、悪いそうです。北々西の風、
風速二十メートルだといってました」 「そうか」 艇長は、それだけいって唇をかん....
「関東防空大演習を嗤う」より 著者:桐生悠々
、これを滑稽化せねばやまないだろう。何ぜなら、今日の科学は、機の翔空速度と風向と
風速とを計算し、如何なる方向に向って出発すれば、幾時間にして、如何なる緯度の上空....
「神経衰弱的野球美学論」より 著者:坂口安吾
上競技場は石炭ガラがしいてあるから砂煙のたたない仕組みになっている。尤も、日本は
風速がはげしいために記録が公認されないことが多いのは衆知のことだが、後楽園へ通っ....
「焦土に残る怪」より 著者:田中貢太郎
火に追われた市民は、猛火の中をくぐって安全な場所から場所へと逃げ廻った。しかし、
風速三十メートルの烈風に煽られた猛火の中では、どうすることもできなかった。 山....
「二十一」より 著者:坂口安吾
って行動しておればいくらか意識の分裂が和ぐのだから、僕は実にはやキチョウメンに、
風速何百米の嵐でも出掛けて行った。どうせ先方の返事は分っているのだから、僕は諦め....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
を発して腕をさすった。 十七日の明け方からさしもの豪雨もようやく小降りになり、
風速もしだいにおとろえはじめた。 「風がなくなったら、たこあげができない」 と....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
い鋼鉄の尺木の顎に花を咲かせている照明燈。金魚がマホメット本寺の円頂塔に立籠って
風速に嚮っている、それをコルクの砂漠に並んでアネモネの花が礼拝している。これは活....
「面会」より 著者:織田作之助
、なかなか思った時間に眼が覚めないと心配したからだ。雨も風も容易に止まなかった。
風速十三米と覚しき烈風が雨を吹き上げていた。家の前の池は無気味な赤さに鳥肌立って....
「ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
のすごさ。サット一陣、はやてがかけ降り、 「待てエー」 と叫ぶストリップ台風、
風速正に三十米、 「ソレ来た!」と、二人はだしで外へ飛び出しやっと一息。 「おい....