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風骨
「風骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
》りをしている、山のような白頭の肥大漢と、――ああその堂々たる相貌に、南洲先生の
風骨を認めたのは果して自分の見ちがいであったろうか。あすこの電燈は、気のせいか、....
「運命」より 著者:幸田露伴
私第に幽するのみ。輝祖は開国の大功臣たる中山王徐達の子にして、雄毅誠実、父|達の
風骨あり。斉眉山の戦、大に燕兵を破り、前後数戦、毎に良将の名を辱めず。其姉は即ち....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ります。岩石か何か超時間的な存在を見るような、一種グロテスクな、それでいて涼しい
風骨《ふうこつ》が漂っている。
この暑いのに茶の十徳を着て、そいつがブカブカで....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
宗にて果つべき上は」云々といっており、また有名な言葉だが、「仰於叶るまでも定家の
風骨をうらやみ学ぶべしと存じ侍るなり」(『徹書記物語』)ともいっておる。さらに、....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
一ト話ししてゆくことがままあった。 千葉さんは典型的な宮中の、つまり寄人らしい
風骨の歌人であった。明治から三代の天皇につかえたというのが何よりのご自慢である。....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
、この仲間では、年かさで、体つきも頑丈だが、小柄ながら阿能十には、武家息子らしい
風骨と敏捷さがある。 「今夜のことは、おれの発議だ。まちがっても、大亀にもてめえ....