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「飛び歩く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飛び歩くの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
すよ!」 「なるほどな。そうと事が決まりゃ、ひと知恵絞らざなるめえ。正月そうそう飛び歩くのはぞっとしねえが、しかたがねえや。では、ひとつ右門流のあざやかなところ....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
ら、今宵限りに姿を消して、あとは気任せ、足任せ、時には飛行の一足飛びに、日本全土飛び歩く、忍術道中の草鞋をはいて、はいて捨てるは毒舌三昧、ああこれからが面白いが....
地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
望する次第である。 人間が地上ばかりを歩いている間は普通の地図で足りるが、空を飛び歩くようになった今日では航空用の地図が必要になった。しかし、現在の航空地図は....
死者の書」より 著者:折口信夫
廻る様なのも、毎日のこと。つい此頃も、朱雀大路の植え木の梢を、夜になると、※鼠が飛び歩くと言うので、一騒ぎした位である。 横佩家の郎女が、称讃浄土仏摂受経を写し....
反抗」より 著者:豊島与志雄
住むようになったのだが、男の児が産れて後は、吉川さんは惨めなものだった。女は始終飛び歩く。その上、母親や吉川さんと事毎に衝突する。子供は消化不良になって、乳母を....
次郎物語」より 著者:下村湖人
て、ほとんど我儘を言わなくなったことが、いつも次郎を満足させた。そして、彼が外を飛び歩くことも、そのためにいくぶん少なくなって来た。 お民は、次郎のそうした変....
自由人」より 著者:豊島与志雄
ふと、大事なことに思い当った。昨夜来のことを、雲海の上につき出てる山の峯々を飛び歩くような思いで、飛び飛びに辿っているうち、胸を突くような峯が一つあった。モ....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
いっていたが、二十世紀になり飛行機ができた。飛行機は羽根で飛ぶのでないが、空中を飛び歩くという点にいたってはやや多年の理想を実現したものといって差し支えない。 ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
って、私も日本地理を書くことになったが、したがって航空旅行ができるまでは、遠方を飛び歩くことができない。 元日の午前十時に丸ビルのノースウエスト航空会社へ集合....
殺意(ストリップショウ)」より 著者:三好十郎
ここのクラブのソロ・ダンサアに契約し きまった仕事はそれだけで、あとは好き勝手に飛び歩く 気が附いた時は私という者は 表はダンサアの、実は高級ピイになっていた ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
方便《ごほうべん》なもので十歳以上まで生長すると山の奥の寒村だから自然と山や谷を飛び歩くようになって手足も始めて発育する。その代り十歳位な小供でも東京辺の大人位....