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飛び立つばかり
「飛び立つばかり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飛び立つばかりの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はり見えなくなるまで見返り見返り山を下った。 家に帰ってこの話をすると、女房も
飛び立つばかり喜んだが、与次郎は、 「俺ア、こうしてせっかく六部に行こうと思い立....
「小公女」より 著者:菊池寛
女先生に申し開きしたいのです。」 ミンチン先生はセエラが語り出したのを聞くと、
飛び立つばかりに驚いて、眼鏡越しに、何か忌々しそうに、セエラを見つめました。ジュ....
「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
まうようなこともなく、その可憐な花が紫のままだということが分ったので、マイダスは
飛び立つばかりに喜びました。つまり、さわれば何でも金になるという厄介な力が、本当....
「新案探偵法」より 著者:小酒井不木
ろうにと、頗る歯痒く思って居た矢先ですから、検事の来訪を受けて、事情をきくなり、
飛び立つばかりに喜びました。 「早速こちらでは準備をして置きますから、犯人嫌疑者....
「真吉とお母さん」より 著者:小川未明
。 けれど、晩には、お母さんのお顔が見られるのだと思うと真吉の心は、うれしくて
飛び立つばかりでした。 やっと、半年ばかり前に、そこから汽車に乗って立った、町....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
部隊軍医少尉 平尾健一で、文句は「拝啓御勇健御奮戦大謝無限です。青山君との御写真
飛び立つばかりうれしく拝見、老生このごろ涙もろく、涙が出ます。御歌も厳選にて困り....