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「飛び返る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飛び返るの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
を治せんとて薬樹を北海辺に探るうち日暮れて見えぬを憂い、その樹の生えた山を抱えて飛び返るとて矢に中った時、この二物を塗って疵《きず》癒え、楞伽平定後、獲た物を以....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
咽喉へ! だがその間に敵の一人、右手から颯《さっ》と切り込んで来た。何んの驚く、飛び返ると、狙いを外した敵の一人、自分の力に自分から押され、トントンと二、三歩前....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
しめ、憤怒かもしくは喜びの爪《つめ》をその中につき立てる。結末に飛び越え、初めに飛び返る。注意は熱に燃える。概略、おおよそ、要点、をのみ了解する。一点をつかんで....
怪しの館」より 著者:国枝史郎
へ開き、旗二郎を中へ取り込めようとした。 「これはいけない」 と旗二郎、ポンと飛び返ると闇の中――以前隠れていた建物の角へ、ピッタリ背中を食っつけたが、「さあ....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
しかも怒りを加えている。 飛び込みざまに横へ薙ぎ、市郎右衛門の胴を割り付けた。飛び返ると背後に土塀がある。それへ背中を食っ付けたが、 「一人退治た、次は誰だ!....
郷介法師」より 著者:国枝史郎
っていた。 「あっ」と云うと小僧平吉は胴顫いをして立ち縮んだが、やがてバタバタと飛び返ると、 「磔柱だア! 磔柱だア!」と大きな声で喚き出した。 これに驚いた....
剣侠」より 著者:国枝史郎
「縄も生縄生きて動く。……小だめしは返り来の独楽、縄を離れても慕い、翻飜として飛び返る。ヤーハッ」と云ったかと思うと、右手の振袖が渦を巻き、瞬間縄が宙にほぐれ....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
影法師へ、かぶさるようにして走りかかった。と、男の影法師であろうが、翩翻と背後へ飛び返ると、二度ばかり白光をひらめかした。と、同時に走りかかって来た多勢の影法師....