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「飛乗る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飛乗るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名君忠之」より 著者:夢野久作
と制しながら、眼にも止まらぬ早業で轡を噛ませた。馬塞棒を取払って、裸馬へヒラリと飛乗ると、頭を下げながら手綱|短にドウドウドウドウと厩を出た。裏庭から横露地を玄....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
員が飛乗って、声を嗄らして制止しているが耳に入れる者なんか一人も居ない。我勝ちに飛乗る、縋り付く、オールを振廻すという状態で、あぶなくて操作が出来ない。そのうち....
夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
のような小屋全体が、自分一人を残して、サッと一転し、半ば夢中で、向うのブランコへ飛乗ると、何処へ隠れていたのか、急に浴たような汗が、一遍に噴出し、心臓は、周章て....
虎狩」より 著者:中島敦
あわただしく身を翻《ひるがえ》して、その電車の方へ走って行った。そして、ひらりと飛乗ると、車掌台から此方《こちら》を向いて右手を一寸挙げて私に会釈し、そのまま、....
日和下駄」より 著者:永井荷風
得《みえ》も体裁《ていさい》もかまわず人を突き退《の》け我武者羅《がむしゃら》に飛乗る蛮勇《ばんゆう》がなくてはならぬ。自らその蛮勇なしと省《かえり》みたならば....
こども風土記」より 著者:柳田国男
前の子の帯を捉えて、連鎖式ともいうべき長い馬になり、それへめいめいが走って行って飛乗るもので、是は胴乗りと呼ぶ村もあって、馬飛びの運動との結合かとも思われる。鹿....