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「飛付く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飛付くの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
平凡」より 著者:二葉亭四迷
に莞爾々々《にこにこ》となって、急いで庭へ降りる所を、ポチが透《すか》さず泥足で飛付く。細い人参程の赤ちゃけた尻尾を懸命に掉《ふ》り立って、嬉しそうに面《かお》....
家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
いる。娘は画家が返事をせざる故向き返り顔を見る。画家は突然紙巻を投げ捨て、画架に飛付く。) 画家。じっとしていろ。動いちゃあいけないぞ。(娘はその姿勢を崩さずに....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
込にすれば許さんぞ」 峯「どうでもしやアがれ」 岩「どうでも」 と合口を抜いて飛付くと、車夫の峰松はよけながら後へトン/\/\と下りると、後からズーッと出た奴....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
せんけれども、友之助に相違ありませんから、文治は麻※※だいしょう》のまゝ馬の轡に飛付く体を見るより附添の非人ども、 「やい/\何を為やがる、御用だ/\」 亥....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
った。丁度一週間ほど訪いも訪われもしないで或る夕方|偶と尋ねると、いつでも定って飛付く犬がいないので、どうした犬はと訊くと、潮垂れ返った元気のない声で、「逃げた....