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飛島
「飛島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飛島の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「喝采」より 著者:太宰治
の奥様のこと、井伏さんのこと、井伏さんの奥さんのこと、家人の叔父吉沢さんのこと、
飛島さんのこと、檀君のこと、山岸外史の愛情、順々にお知らせしようつもりでございま....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
と驢と馬なく、〈騎乗を知らず〉といえるもその頃そうであったのだ。 かつて出羽の
飛島《とびしま》へ仙台の人渡れるに、八十余の婆語りしに、世には馬という獣ありと聞....
「一坪館」より 著者:海野十三
。 一坪の土地 「おかみさん、お気の毒ですね」 源ちゃん――正しくいうと
飛島源一は、箱車にうずくまっている老婦人に、おもいやりのあることばをかけた。 「....
「中条精一郎の「家信抄」まえがきおよび註」より 著者:宮本百合子
はおのずから複雑であったのであろう。 書簡(三) 註。アフリカ海岸と
飛島点々。父のペン画なり。 書簡(四) 註。左肩にスエズ運河を船が通....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
ものであるか、わかってきたのです。こゝの島は『ラピュタ』といゝます。私はそれを『
飛島』『浮島』などと訳しておきました。 私の服がみすぼらしいというので、私の世....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
ずれも竿を投げうち、腕を拱いて不漁を歎じていた。 河口の風景は素晴らしい。沖の
飛島は、低い空を行く雲に遮られて見えなかったが、北の空に高い鳥海山が長い裾を東西....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
ん》に暗点がある。高山《こうざん》植物の一つであるが、羽前《うぜん》〔山形県〕の
飛島《とびしま》に生《は》えているのは珍しいことである。 右のほかヒメサユリ、....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
の古瓦が、少からず埋没しているのである。しかもそれは一度火災に罹ったもので、所謂
飛島式の古瓦には罹災の痕跡が無かった。しからばすなわち従来所謂飛鳥式の古瓦として....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
は青黒い渦である。 そこの岬からひと跨ぎに見える淡路の鳴門崎までの間十五|間、
飛島、裸島の岩から岩を拾ってゆけば、歩いても渡れそうだが、そうはゆかない。 し....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
同 田沢湖岸 サシドリ 同 雄勝郡 シカドリ 同 飽海郡
飛島 この最終のシカドリは、前に見えるシカンコ・スカンコと共に、もと酸いという....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
島県の宝島と種子島、東京府下では八丈島、日本海では佐渡島外側の海府地方と、羽後の
飛島とに同じ語が行われている。是は明らかに近世の運搬ではないのである。 この中....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
子どもが人の家の前に来てわる口を言う風習が、稀にはまだ農村には残っている。羽後の
飛島などではそれが必ず両の手に一本ずつ、ヨンドリ棒を持っていてすることにきまって....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
を立てて、いても立ってもいられず、頭だけ遠く海の向うへ飛んで行った。それが今日の
飛島であるといいます。
飛島は海岸から二十マイルも離れた海の中にある島ですが、今で....