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飛抜ける
「飛抜ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飛抜けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
駈廻った。 この鋼線のように、張切った気持、生と死との僅かな隙間を、息を殺して
飛抜ける自分に、葉子の愛撫にも劣らぬ、激しい眼の眩む陶酔を覚えた。 自分一人で....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
巻きをした子供が、繻子《しゅす》の着物に袴《はかま》をつけて、掛声もろとも難なく
飛抜ける。その鮮かな曲芸と、曲芸師の身なりが、漸《ようや》くポツポツ拾いよみして....