飛来[語句情報] » 飛来

「飛来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飛来の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
思われましたが、ヒュウと一箭《いっせん》、うなりを発しながら一本の矢が風を切って飛来すると同時に、今、右門が不審をうった行列うしろのその御用駕籠へ、たれを通して....
失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
まってしまうのですが、私は不図した思い付きで、復路が終ろうとする際に、もう一度、飛来する力を与えたらと思いました」 「なに、もう一度……」 真積博士は、驚いた....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
思わない」ドレゴが途中で口を挿んだ。 「ゼムリヤ号が北極海からこのアイスランドへ飛来したという説は、全く事実に反するものだ」 「なに、事実に反するって。それは面....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
掴まなければならない。警部はその第一着として、笹木光吉の残して行ってくれた弾丸の飛来方向の計算にとりかかった。 改めて電話で、法医学教室へかおるの創管の角度は....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
機の初空襲があった。少数機だった。偵察のためと思われた。 一万メートルあたりを飛来、味方戦闘機が出動したが間に合わず、高射砲もさっぱり当たらなかった。敵機は悠....
海底大陸」より 著者:海野十三
く力がある。 海底大陸では、どうか。海底大陸は、実数はまだわからぬが、天涯から飛来する宇宙線も、ついにとどかない区域なのである。だから海底超人は、字宙線のあじ....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
もの狂いの猛烈な攻撃が試みられた。 午後三時、柿本は、ゴミの中で城壁のかげから飛来した弾丸に肩をうちぬかれた。一群の負傷者にまじってトラックに揺られ病院に来た....
四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
たではないものを。出れば成程人殺もしようけれど、如何してかそれは忘れていた。ただ飛来る弾丸に向い工合、それのみを気にして、さて乗出して弥弾丸の的となったのだ。 ....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
という幼稚な生物にしても、他の星には、もっと高等な生物がすんでいて、それが火星へ飛来《ひらい》したのかもしれないね」 「地球と火星のほかに、生物のすめる星がある....
風流仏」より 著者:幸田露伴
と筆を止めたるに加えて二百円何だ紙なり。 第七 如是報 我は飛来ぬ他化自在天宮に オヽお辰かと抱き付かれたる御方、見れば髯うるわしく面清く....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
隊なるものの如きも、ここに不可解なることは、彼等怪物はロケット爆弾の中にひそみて飛来したものであって、その結果より見れば、恰も空中に海がありて、そこより飛来した....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ずれそのことは火星へいって取調べるつもりだが、わしだけの考えでは、もっと遠方から飛来して来た者ではないかと思う。わしは今仮りにこの油断のならぬその者を、X宇宙族....
『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
あり、且つは最近の作である。それは宇宙の神秘を取扱ったり、妙な生物が他の遊星から飛来することなどは『崩れる鬼影』にちょっと似ているが、作者の覘ったところはその題....
活人形」より 著者:泉鏡花
上ぐれば、得三、高田相並んで、窓より半身を乗出し、逆落しに狙う短銃の弾丸は続いて飛来らん。その時門の扉を開きて、つッと入るは銀平、八蔵、連立ちて今帰れるなり。 ....
釜沢行」より 著者:木暮理太郎
落ちて来る。無数の羽虫がぶんぶん呻りながら、この大木を取り巻いて枝端から枝端へと飛来飛去している。能く見ると小さな白い花が咲いているのだ。水を汲みに飯盒を下げて....