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飛脚屋
「飛脚屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飛脚屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牛をつないだ椿の木」より 著者:新美南吉
らう》り、半田《はんだ》の町《まち》から大野《おおの》の町《まち》へ通《とお》る
飛脚屋《ひきゃくや》、村《むら》から半田《はんだ》の町《まち》へでかけてゆく羅宇....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
。渡邊祖五郎殿という表書、只今のように二日目に来るなどという訳にはまいりません。
飛脚屋へ出しても十日二十日ぐらいずつかゝります。読下して見ると、 一簡奉啓上候余....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
えた古い箱の紐を解いて見ると、京都道中通し駕籠、または通し人足の請負として、六組
飛脚屋仲間や年行事の署名のある証文なぞがその中から出て来る。彼はまた別の箱の紐を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た。 「友さん、いつお前江戸を立ってどうして甲府へ来たの。来るならば来るように、
飛脚屋さんにでも頼んで沙汰をしておいてくれればいいに」 「冗談《じょうだん》言っ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たところへ、この足のはやいというやつが全く魔物でしてね、これをいい方へつかって、
飛脚屋渡世でもして納まっていればいいやつを、世間の奴があんまりのろのろに見えてな....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
けぬ」
益満が、こう云った時、長屋の外で
「この店に、益満って人は、居るかい」
飛脚屋の声らしかった。一人が
「ここだ」
と、云って、起き上ろうとした時、富士....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
わ屋でございますが」 「住吉の社家の息子さまは、この船にござらっしゃらぬか」 「
飛脚屋さんはいるかね」 「旦那様あ」 渡海場の埠頭にかたまっていた迎えの提燈は....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
をへてかれの前へ届けられた。 密封した書状の上紙には、木曾街道|垂井の宿、御用
飛脚屋むかでやの扱い印がベットリとおしてある。 「気分が悪い」 といって、重喜....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
てきたので、お千絵は思わず身をちぢめた。 と、かれは、縁がわの方へ足を運んだ。
飛脚屋が何か渡して、破れ垣根の外へ出てゆくのを見送ってから、 「……噂をすれば…....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
う。あい、請判を。……どうも、ご苦労さんよ」 商人らしく、こう請判と一しょに、
飛脚屋の手へ小銭をにぎらせ、二階へもどると、何はおいてもと、まず封を切った。 ....