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「飛越〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飛越の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
単独行」より 著者:加藤文太郎
一・〇〇 積雪一尺 一月八日 雪 社宅一〇・〇〇 葛ノ湯一二・〇〇 大町二・三〇飛越線終点、猪谷から土までは長い道ではないが、あの両側の山から物凄い雪崩が落ちて....
火星兵団」より 著者:海野十三
た。 「どこにいる? 人間隊は? そうしてガス砲隊は?」 偵察の艇は、山を一つ飛越えて、しきりにその向こうを探しまわっていた。 ところが、空中に舞上ったほか....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
の博士だ――と言う。どういうものか、正式に学校から授けない、ものの巧者は、学士を飛越えて博士になる。博士|神巫が、亭主が人殺しをして、唇の色まで変って震えている....
黒百合」より 著者:泉鏡花
が立ってまさ。あれから旅籠町へ抜けて、東四十物町を突切って、橋通りへ懸って神通を飛越そうてえ可恐い逸れ方だ。南無三宝、こりゃ加州まで行くことかと息切がして蒼くな....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
瀬になり、どっと溢れる、根を洗って稲の下から湧立つ勢、飛べる事は飛べるから、先へ飛越えては、おもしろ半分、 (お手をお取り申しましょうかね。) と一畦離れてい....
多神教」より 著者:泉鏡花
いて。やあ。(不器用千万なる身ぶりにて不状に踊りながら、白拍子のむくろを引跨ぎ、飛越え、刎越え、踊る)おもえばこの鐘うらめしやと、竜頭に手を掛け飛ぶぞと見えしが....
春昼後刻」より 著者:泉鏡花
たらばの。 (お見上げ申したら、よくお礼を申して下さいよ。)ッてよ。 その溝さ飛越して、その路を、」 垣の外のこなたと同一通筋。 「ハイぶうらりぶうらり、谷....
くまと車掌」より 著者:木内高音
っきまでは、とにかくにげられそうな希望があった。まどへ両手をかけてさえしまえば、飛越台の要領ででも、どうにか制動室へからだを運ぶことができると思っていた。それが....
偽刑事」より 著者:川田功
畜生ッ。犬迄が人の邪魔をしやがる」 と、彼は口の内でこんな事を云って、水溜りを飛越えたりして居った。それでも之れは愉快な遊戯には相違なかった。 彼等の前に大....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
あるんです。」 片側川端の窓の燈は、お悦の鼈甲の中指をちらりと映しては、円髷を飛越して、川水に冷い不知火を散らす。が、屈んで、差出した提灯の灯で見ると、ああ、....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
、今居たと思う蕎麦屋が影もなしに雪に消えたので、わッと云うと、荷のあった前を山を飛越すように遁げたんですって。 ――話は岐路になりますけれども、勉強はしたいも....
一ノ倉沢正面の登攀」より 著者:小川登喜男
り裂いている。 自分たちは、是非奥の壁に近づいて見たいと思っていたので、うまく飛越せはしまいかと狭まそうな所を捜して裂罅の縁を歩いて見たが、向こう側がやや高い....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
を寄せた。 怪しの者は首肯いて、忽ちひらりと飛び出したかと見る中に、樹根岩角を飛越え、跳越えて、小さい姿は霧の奥に隠れて了った。お杉は白い息を吐いて呵々と笑っ....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
詰められるまでは押し詰め、それから先、越えなくてはならない真理への境を、「信」で飛越して行って、真理を体験に持ち来し、それを生活力にしようというのが仏教の信仰の....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
道の道統的血統的護持者であらせらるる天皇に対し奉る信仰に到達したならば、連邦等は飛越えて大国家に一挙飛躍するのではないだろうか。そんな風になれば今日までの科学文....