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食い違う
「食い違う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
食い違うの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
の着衣に血がついていなければならぬ筈である。自分らが犯人であれば以上二ツの自供と
食い違うものが生じている筈であると述べています。 犯行後、小林が四日すぎて捕わ....
「講談先生」より 著者:坂口安吾
十年ぐらい昔からのことで、それは、フランス・写実派の技法が、僕の観念とどこかしら
食い違うところから、なんとなく心を惹かれ始めたのである。 写実、つまり、文字で....
「青春論」より 著者:坂口安吾
もあるし、大体が彼等の秩序と一般家庭の秩序とは違っているから、別に他意がなくとも
食い違うことが出来てしまう。 乞食を三日すると忘れられない、と言うけれども、淪....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
であろう。 しかし上に考えた鎖はおそらく一点には集中しないであろう、それがどう
食い違うか、そこに最も興味ある将来の問題の神秘の殿堂の扉が遠望される。この殿堂へ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
の二つのアプリオリの間の連関はどう付けられているのか、天国の秩序と地上の秩序とが
食い違う時、二つの連関をこの神学はどう付けて呉れるのか。又実証的科学の権利づけを....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
いう言葉によって一連の問題が取り上げられ始めた。之に対する「大衆文学」や、又之と
食い違うものだと考えられる「プロレタリア文学」が問題になる。こうなると、文学とい....
「親鸞」より 著者:三木清
けようとし、仏は与えようとし、相会うところで摂化済度のことが成るのである。これが
食い違うと摂化のことはととのわない。〔欄外「須宜」〕そこで第三に機は機宜という熟....