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「食代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

食代の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カインの末裔」より 著者:有島武郎
てしまう。従って市街地の商人からは眼の飛び出るような上前《うわまえ》をはねられて食代《くいしろ》を買わねばならぬ。だから今度地主が来たら一同で是非とも小作料の値....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
た。さすがに顔は蒼ざめていた。 三 月末、日割勘定で月給を貰った。電車賃や、昼食代を差引くと、いくらも残らない額だった。書潰しの封筒の表に毛利君と書いた月給袋....
砂糖・健忘症」より 著者:宮本百合子
々であまいもののある正月を迎えた。お米とひきかえではねえ、と云いながら、砂糖を主食代りに配給されることについておこった主婦はなかった。 きょう新聞をみると、政....
」より 著者:ディモフオシップ
がいいと思って、ホテルを換えた。勘定は大分|嵩張っていた。なぜと云うに、宿料、朝食代、給仕の賃銀なんぞの外に、いろいろな筆数が附いている。町の掃除人の妻にやった....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
ある。たとえば散歩の時カフェー代と多少のタクシと活動写真観覧費とレストウランと定食代位のものかと考える。職業柄の材料費というものは案外素人の考えるほどにはかから....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
ある。たとえば散歩の時カフェー代と多少のタクシと活動写真観覧費とレストウランと定食代位のものかと考える。職業柄の材料費というものは案外素人の考えるほどにはかから....
婦人指導者への抗議」より 著者:与謝野晶子
われます。 * また台所の構造の改良、廃物の利用、衣服の改良、混食代用食の奨励、贈答や送迎の廃止というようなことに努力される婦人たちについても、....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、つとめている女のひとなど、自炊していないひと、大変ですね。二十銭、三十銭という食代にやはり何割かがかかって来るわけですから。 玉子あがっていますか? 私の方....
交遊断片」より 著者:豊島与志雄
になった。そして、この美食家にたまにはまずい物を食わしてやれという気になって、夕食代りの註文をきくと、釜揚饂飩ならという返事だ。 その釜揚饂飩が来る間に、話の....
神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
書を差出す。明細な勘定書で、昨夜のうちに安福軒がつくっておいたものだ。安福軒の飲食代もむろんその中に書きこんである。花代として芸者の三倍もの値がついている。チッ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
何回、病気休み何回は規則に従って差し引き、俸給|幾何、家持手当、子供老人手当、夕食代、これは所帯持ちに、配当、ボーナス等々合計○○○何々殿、年月日、と一人一人異....
藤九郎の島」より 著者:久生十蘭
、かならず魚が寄っているはずだから、日向組の艀《はしけ》で島裏へ行き、魚をとって食代《くいしろ》をふやすことになった。 見込みどおり、ときには思いがけぬような....