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食尽
「食尽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
食尽の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
小早川隆景と立花宗茂の二人であることはまえの通りであるが、此の時京城の日本軍は糧
食尽き、三奉行を初め諸将退却の止むを得ざるを知りながら、口先では強がりを云ってい....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
内の兵糧少ないのを知ったのである。 聖旗原城頭※落之事 城中の糧
食尽きたのを知った信綱は、諸将を会して攻撃の方略を議した。其頃、上使の一人として....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
溶けて了って、ポタリポタリと落来る無数の蛆は其処らあたりにうようよぞろぞろ。是に
食尽されて其主が全く骨と服ばかりに成れば、其次は此方の番。おれも同じく此姿になる....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
張巡の妾 唐の安禄山が乱をおこした時、張巡は※陽を守って屈せず、城中の
食尽きたので、彼はわが愛妾を殺して将士に食ましめ、城遂におちいって捕われたが、な....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
が、敵大勢なれば物の数ともせず、囲みを解いて去るべくも見えぬ。然るに城中はすでに
食尽き、援兵の来る望みもない。……元来天下の衆に先立ち、草創の功を志す以上、節に....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
いえ、実にこの柵の要害堅固のためであった。これにはさすがの武衡らも閉口して、城中
食尽きついに陥落するに至ったとあるが、しかも今に至ってなおいわゆる焼米のかく少か....