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食用蛙
「食用蛙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
食用蛙の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恋の一杯売」より 著者:吉行エイスケ
いワイシャツの皮膚に彼女の眉墨でもって、レニングラードに向かって驀進する機関車と
食用蛙を描いて東洋人が彼女の未来の夫であることを象徴するのであった。不幸なことに....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
、一つ鼠をお調べねがいますぜ」 ワイトマンは肩で大きな呼吸を一つして、机の上を
食用蛙のような拳でドンと一つ叩くと、表の方に駈けだした。 レッド老人は、昨日と....
「異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
高くなるというから大したものである。 蛙を食べ始めたのもフランス人だと聞いた。
食用蛙は近来日本でも養殖されるが、本場のフランスに於てさえまだなかなか普遍的な食....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
御飯でも言いつけようとするが、うなぎ屋にうなぎがないのよ。支那料理も鯉どころか、
食用蛙の天ぷらが、とりに行けば幾人前かは出来るという有様です。 泰子は体中をけ....
「現代の詐術」より 著者:坂口安吾
貴嬢の仰有るのは犯罪の問題じゃない。誰でも人間の肉が食いたいと思うわけじゃない。
食用蛙の嫌いな者はどうしても食いたくない。食慾を感ぜぬ。これは味覚の問題だ。犯罪....
「蝦蟇を食べた話」より 著者:北大路魯山人
もの、それでいて、相当の珍味を有するものと言えば、日本の蝦蟇だろう。 ひと頃、
食用蛙というものが流行して、非常に美味いもののように言われたが、
食用蛙などよりは....