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「食禄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

食禄の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
て言った事でした。 「御老体いかがじゃ。こうして十郎次を隠居放逐しておいて、家名食禄を舎弟に譲り取らしておかば、この先当知行所の女共は元より、領民一統枕を高くし....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
多才能弁を以て儕輩に推されていた。文政元年|生であるから、当時四十三歳になって、食禄二百石八人扶持、近習医者の首位におった。昌庵はこういった。「優善さんは一時の....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
「シテ手前の親父は何と申す者だ」 孝「元は小出様の御家来にて、お馬廻の役を勤め、食禄百五十石を頂戴致して居りました黒川孝藏と申しました」 と云われて飯島平左衞....
南国太平記」より 著者:直木三十五
い》は、鍔《つば》を売り、女は、簪《かんざし》を売って献金し、十三ヶ月に渡って、食禄が頂戴できないまでに窮乏してしまった。そして、彼は隠居をした。 次代の斉宣....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
になれば、すぐにでも出来そうな気がするのだ。また、百石や二百石の、身過ぎのための食禄をさがす気になれば、それも何処にでもあると考える。 けれど。顧みて、 ―....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ら心にもっていた拙者の宿望です。――幸いにして、なかるべき筈の一命をたもち、父祖食禄をうけてきた幕府へも、いささか報恩の労をつくし得たことは、法月家の不肖児弦之....