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食糧
「食糧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
食糧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
炭|殻《がら》を戦地へ送りました。」
「石炭殻を何にするのですか?」
「もちろん
食糧にするのです。我々は、河童は腹さえ減れば、なんでも食うのにきまっていますから....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
しの夢みている地上楽園はそう云う天然の温室ではない。同時に又そう云う学校を兼ねた
食糧や衣服の配給所でもない。唯此処に住んでいれば、両親は子供の成人と共に必ず息を....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
よ動けない。 その日も一|泊《ぱく》、次の日も、やむを得ず一泊した。困ったのは
食糧だ。もっと持ってくればよかった。水は完全になくなった。上陸してヤシの実のくさ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
り、民族戦争の如き深刻さを欠いていた。殊に平和的な民族性が大きな作用をして、敵の
食糧難に同情して塩を贈った武将の心事となり、更に戦の間に和歌のやりとりをしたり、....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
、建設は成功し難いであろう。東亞連盟の建設方式によれば、國民の大部分は、各地方の
食糧生産力に應じて全國農村に分散し、今日の部落程度の廣さを單位として一村を構成し....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
僕は生来楽天家かしらんが、この戦争は日本の勝だと信じている。ヨーロッパはもうすぐ
食糧で大破綻を生ずると思う。アメリカも
食糧でたいへんらしい。
食糧で反枢軸国はまず....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
のなかに入れることもできた。 この耐圧空気室のなかには、いろいろな重要な器具や
食糧や燃料などがそろっていた。まず発光装置があって、遠方からでもその位置がわかる....
「海底都市」より 著者:海野十三
の救済のために、わが海底都市は全力をあげてトロ族の国へ急行するというのであった。
食糧や飲料や薬品や居住資材、それからいろいろの交通機関や工作機械に土木用具などを....
「火星探険」より 著者:海野十三
一年も放りだしてあったというたいへんな代物《しろもの》で、二人にはキャンプ材料に
食糧を積むのがせいいっぱいであると思われた。 しかし友だちには、その大旅行の自....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
うに、どこからか集めてきた不揃いの椅子を前のように壁を背にして並べ、卓子の代りに
食糧品の入っていた木箱を集めて代用卓子をこしらえ、その上にカンバスを蔽ってある。....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
射艇は最新鋭のもので、特に宇宙飛行用に作ったものであるから、出発のときは、燃料や
食糧をうんと積みこんでいるので、非常に重い。だからどうしても射出機を使わないと、....
「火薬船」より 著者:海野十三
らったばかりだ。 「とにかく、貴様みたいなわけのわからない小僧には、貴重な本船の
食糧を食べさせておくわけにはいかん、日本人ならともかくもだが、中国人などに、用は....
「兎と猫」より 著者:井上紅梅
住んで時々出て来ては何か食べていたが、後ではパッタリ姿を見せなくなった。前もって
食糧を蔵《しま》い込んであるのかしらんがとにかく食いに出て来ない。十日ばかり過ぎ....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
になつてしまつたのには驚いた。どうも母親の愛情は父親の愛とは本質的に違うようだ。
食糧事情が窮迫してからは、ほかからどんなに説教しても自分が食わないで子供に食わせ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
後を脅威する。大王が会戦を求めんとせば適切なる陣地を占めてこれを回避する。大王は
食糧欠乏、患者続出、寒気加わり、遂に大なる危険を冒しつつ、シュレージエンに退却の....