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飢餓
「飢餓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飢餓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「予報省告示」より 著者:海野十三
題が解決する。 米を始め、食糧はすべて自由販売となる。 世界暦千九百四十七年
飢餓のため日本人死するもの続出。 〔註〕 右の予報省告示は、省員が精神もうろう....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
までは人の住んでいた土地を覆い、氷を免れた部分では収穫はだんだんに乏しくなった。
飢餓は人間を支配し彼らを駆って最も恐ろしい罪業に陥れた。『暴風時代』『斧と刀の時....
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
中いつでもきゅうりも、一年中いつでもならせることができます」 「すると、遅配だの
飢餓だのということは、もう起らないのですね」 「えっ、なんとかおっしゃいましたか....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
た。其の他に持ちものはない。屍体は即日解剖に附せられたが、この男の死因は主として
飢餓によるものと判明した。尚屍体の特徴として、左|肋骨の下に、著しい潰瘍の存する....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
あろうか。 物価の落着くまでの混乱、事業の縮小、もし支払制限令の金にて食えず、
飢餓に陥ったらどうなるのか、例によって財閥、指導階級等の脱法行為如何などと、いろ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
す事あらん――と云ってね。勿論その呪文の目的は、接神の法悦を狙っている。つまり、
飢餓入神を行う際に、その論法を続けると、苦行僧に幻覚の統一が起ってくると云うのだ....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ナもかきも、一年中いつでもならせることができます」 「すると、遅配《ちはい》だの
飢餓《きが》だのということは、もう起らないのですね」 「えっ、なんとかおっしゃい....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
分の辮根を守った。 以前の阿Qの勢を見ると小Dなど問題にもならないが、近頃彼は
飢餓のため痩せ衰えているので五分々々の取組となった。四つの手は二つの頭を引掴んで....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
なく、また、その工事を会社に引き渡す以前から、その地方の人びとに家畜類を輸送して
飢餓を未然に防いだばかりでなく、長年のあいだ切符を買った乗客に対して、前述の鉄道....
「大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
畏敬の念すら抱いた。 「まるで大阪みたいな奴だ」 所が、きけばその青年は一種の
飢餓恐怖症に罹っていて、食べても食べても絶えず空腹感に襲われるので、無我夢中で食....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
は鉄槌の洗礼を受けて、精神的に路頭に迷うの浮浪人たらざるを得なかった。中には霊の
飢餓を訴うるものがあっても、霊の空腹を充たすの糧を与えられないで、かえって空腹を....
「美味放談」より 著者:北大路魯山人
いうことがなかなか容易でない。僕もずいぶんやってみたが、うまくいかんものだ……。
飢餓は食を弁ぜず そうだ何日か江州へ鴨を食いに行ったことがある。鴨というとなん....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
―検事であった。そしてその間に、ブルジョワの泥棒どもはフランスを掠奪し、労働者を
飢餓に陥らしめて、その莫大な財産を造ったのである。 そして今日の革命家等の大多....
「赤兵の歌」より 著者:江森盛弥
中面会謝絶」の工場から、 屋根までガタガタ呻らせる動力を止めて来たのだ。 俺達は
飢餓の中から 俺達は軒の下から 俺達は寒気の中から 一度に声を挙げて集まって来た....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
う』と。 結局資金は支出されず、予算編成は滞りなく済み、七十五万人のドイツ人は
飢餓のため死亡した!」(アントン・チシュカ著『発明家は封鎖を破る』三四―五頁) ....